getc | Programming Place Plus C言語編 標準ライブラリのリファレンス

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getc関数

概要

入力ストリームから1文字受け取る。

ヘッダ

stdio.h

形式

int getc(FILE* stream);

引数

stream

入力ストリーム。

戻り値

成功時は入力された文字が返される。読み取りエラーの発生時や、ファイル終了指示子がセットされていた場合は EOF が返される。

詳細

fgetc関数と等価であるが、こちらはマクロで実装されている可能性がある。

文字は unsigned char型として読み取られ、int型にキャストした状態で返される。

ファイルの終わりに達していた場合、ファイル終了指示子がセットされる(あるいはすでにセットされているだろう)。読み取りエラーが発生した場合、エラー指示子がセットされる。

戻り値が EOF になるケースは2つあるので、ファイルの終わりに達していたのか、エラーが発生したのかを区別するために、feof関数ferror関数を併用しなければならない。

引数にstdinを指定することで、標準入力から受け取ることも可能である。

注意

マクロとして実装されている可能性があるため、使い方に注意すること。

使用例

#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

int main(void)
{
    FILE* fp = fopen("test.txt", "r");
    if (fp == NULL) {
        fputs("ファイルオープンに失敗しました。\n", stderr);
        exit(EXIT_FAILURE);
    }
    
    int c = getc(fp);
    if (c == EOF) {
        if (feof(fp)) {
            // ファイルの終わり
        }
        else if (ferror(fp)) {
            // エラー
        }
        else {
            // 何もしない
        }
    }
    printf("%c\n", c);
    
    if (fclose(fp) == EOF) {
        fputs("ファイルクローズに失敗しました。\n", stderr);
        exit(EXIT_FAILURE);
    }
}

入力ファイル(test.txt)

123
456
789

実行結果(標準出力)

1

関連

標準入力に特化した getchar関数がある。
名称からして、文字列版は gets関数のように思えるが、標準出力に特化しているなど、異なる要素が多い。文字列版は、fgets関数の方であると考えられる。
この関数と等価な fgetc関数がある。ただし、fgetc関数は必ず関数として実装されている。
ワイド文字版の getwc関数がある。

解説章


参考リンク


更新履歴

’2018/4/22 解説中で C95 を(C89 に対して)特別扱いしないように修正。そもそもC言語編は C95ベースなので、余計な説明は省く。

’2018/4/9 全体的に文章を見直し修正。

’2018/1/22 新規作成。



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