wcsstr | Programming Place Plus C言語編 標準ライブラリのリファレンス

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wcsstr関数

概要

ワイド文字列から、特定のワイド文字列を探す。

ヘッダ

wchar.h

形式

wchar_t* wcsstr(const wchar_t* s1, const wchar_t* s2);

引数

s1

対象のワイド文字列。

s2

探したいワイド文字列。

戻り値

発見された場合は、s1 にある、s2 と同じ文字の並び(ただし終端のヌル文字は無視する)の先頭を指すポインタを返す。
発見できなかった場合は、ヌルポインタを返す。

詳細

ワイド文字列s1 の先頭から検索を行い、s2 と同じワイド文字の並びを探す。

注意

検索対象のワイド文字列s1 は const であるのにも関わらず、戻り値は非const のポインタである。そのため、const指定されているワイド文字列を対象にした場合、返されたポインタを経由して書き換えを行うことは未定義の動作である。

(C++ では、const指定の扱いが厳しくなっているため、この関数は const版と非const版にオーバーロードされている)。

使用例

#include <stdio.h>
#include <wchar.h>

int main(void)
{
    wchar_t* p = wcsstr(L"abcdcba", L"cd");
    if (p == NULL) {
        puts("見つからない。");
    }
    else {
        wprintf(L"%ls\n", p);
    }
}

実行結果:

cdcba

関連

単独のワイド文字を探す場合は wcschr関数が使える。
マルチバイト文字版の strstr関数がある。

解説章


参考リンク


更新履歴

’2018/4/20 全体的に文章を見直し修正。
「NULL」という表記を「ヌルポインタ」に修正。

’2018/1/22 新規作成。



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