C言語習得者のための C++ プログラミングの入門書です。
C言語と比べたとき、C++ の最大の特徴ともいえる「クラス」について、その意味や役割、使い方を解説しています。C言語の構造体から話を始め、C++ のクラスと、それに関係がある各種機能を順々に紹介、解説していくスタイルを採っています。説明は十分に平易で読みやすいと思います。
2002年出版で、当時から評価の高い『C++クラスと継承完全制覇』の新版ですが、時代感が古いまま(C++98/03 相当)なのが残念なところです。
たとえば、C++11 のオーバーライドに関する新キーワード override や、final、継承コンストラクタなど、本のテーマからいえば紹介されていた方が良いと思われるものが一切登場しません。
一応、オブジェクト指向プログラミングの入門という位置づけでもあると思いますが、C++ のオブジェクト指向はあまり本来的なものではないですし(C言語というベースを維持しながら構成された、多少不自然なもの)、著者はある程度割り切った想定(クラスを部品だと捉える)で書いておられるようなので、この本だけからオブジェクト指向を学ぶことは勧めません。学べるのはあくまで C++ でのプログラムの書き方です。
とはいえ、C言語習得者が C++ でのプログラミングに移行するためには良い助けになる本だと思いますし、そのような発想は支持します。
余談ですが、私もそういう主旨で電子書籍を書きました
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