『C++ソフトウェア設計』 | Programming Place Plus 参考書籍

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基本情報 🔗

一言紹介
Modern C++ 時代のソフトウェア設計を学ぶ
レベル
上級
おすすめ度
★★★★★
出版日
2023年10月
こういう人におすすめ
C++ による大規模なソフトウェア開発に従事している人。
ソフトウェア設計への興味が強い人。
C++ の利用歴が長いすべてのプログラマー。
こういう本ではない
C++ の言語仕様・機能、ライブラリなどについて学ぶ本ではない。
ISBN
978-4814400454

内容紹介 🔗

Modern C++ 時代のソフトウェア設計の解説書。

2011年の C++11以降の C++ を指して、Modern C++(モダンな C++)と呼びますが、本書はこうした新しい時代の C++ の登場により、ソフトウェア設計がどう変わったのかを詳細に解説しています。実際には、本書の出版時点で最新の C++20 の機能まで使われています。

90年代の中頃から「デザインパターン」という言葉がよく使われてきましたが、当時の古典的な解説が延々と繰り返されるばかりの状況が続きました。本書はこの状況を一気にアップデートしてくれるものになっています。Visitor、Strategy、Commmand、Adapter、Observer、Bridge、Prototype、Decorator、Singleton といったおなじみの古典的デザインパターンたちも、Modern C++ 時代にはどのように活用できるのか、また標準ライブラリでどのように活用されているのかが分かります。そして、CRTP、Type Erasure、External Polymorphism といったパターンの詳しい解説があります。

ただ正直なところ、この本は相当難しいです。Modern C++ の言語機能自体はそれなりに分かっている必要がありますし、ソフトウェア設計の基礎的な理解も必要です。ソフトウェア開発の実戦経験もなければ、「ここまで考える必要ある?」となってしまうでしょう。

C++ の新しい本の出版自体が少なくなってきた近年ですが、C++ による大規模なソフトウェア開発を主題にした解説書が(しかも日本語で)読めるのは喜ばしいことです。


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