モダンC++(C++14)で、パフォーマンスの改善・向上を実現するための知識をまとめた本。
この本でのパフォーマンスとは、実行速度の速さのことです。
パフォーマンスに関する考え方、計測の正しい方法といった基礎にもきちんとページを割いており、自力でパフォーマンス改善に取り組むために必要な知識が得られます。
また、C++11/14 で使えるようになった新機能(ムーブセマンティクス、追加された各種コンテナ、アルゴリズムなど)が、パフォーマンス向上にどのように役立てられるかといった部分にも詳しく触れており、新機能を使いこなす参考にもなります。
斬新な手法や、非常に限定的な場面でしか適用できないような手法は登場しません。むしろ、書かれていることは “基本に忠実” という印象を受けました。
この手の本では珍しく、Windows と Visual Studio の組み合わせをメインに書かれており、Linux、MacOS、gcc、clang に関する記述はほとんどありません。特定の環境に固有の話題はないので、どの環境を使っている人でも問題はありませんが、実際にコードを改善しながら、結果を掲載している箇所では、同じようにはいかないかもしれません。
ただし、個人的には、翻訳の面で読みづらさを感じました。内容は理解できるものの、文を読んでいる最中にはたびたび引っかかりを感じます。
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