古典的デザインパターン入門のロングセラー。
2001年に初版、2004年に増補改訂版が出版されて以来、17年ぶりの改訂を行ったのがこの第3版です。いわゆる、「GoF のデザインパターン」を解説した入門書で、全23個のオブジェクト指向的な設計のパターンをまとめたものです。
解説に使われているプログラミング言語は Java です。特異な機能が使われているわけではないので、なにかしらオブジェクト指向的な機能が使える言語を知っていれば、読み替えることができると思います。
著者は分かりやすい解説に定評があり、本書もその分かりやすさ故に高い評価を受け続けてきました。ただ、今回の第3版に関しては、初版からかなりの時間が経過している割には、紹介しているデザインパターン自体に変更がないのは残念なところかもしれません。多少は新しい補足が入れられていることもありますが、全体的には古いという印象があります。古典(歴史)を学ぶことの価値は確かにありますが、デザインパターンは色々と新しいものが生まれたり、反対に推奨されなくなったりしていることは知っておいたほうがいいでしょう。
また、実際の開発に結びつけることが一番難しいわけですが、本書もその辺りがちょっと弱いかなという感じはします。分かりやすくするためにサンプルはかなり小さくなるように作られており、現実の開発との乖離が大きいように思います。前述したように、あつかう内容が少々古いということも合わせると、本書のあとで、近年の設計技法に関する本にも挑戦してみるのがいいかもしれません。
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