本書は、2000年に出版された同名の本を文庫化したものです。原著は 1998年に発売されており、「この原稿を書いている 1997年の時点では」という記述が登場することから、1997年の状況で書かれたもののようです。執筆からすでに 20年以上の時間が経過した本ということになります。
とはいえ、コンピュータの仕組みの中でも、時代が進んでも影響を受けないような、基礎理論の部分を解説した本であるため、現在でも通用します。それどころか、コンピュータの動作原理は、通常イメージするような、電気で動く、高速で大容量なコンピュータでなくても通用することが説明されています。性能は関係ないということです。
性能が関係ないとすれば、原理的にコンピュータには何ができて、何ができないのかを解き明かす本でもあるといえます。これは近年よく話題に上がる「AI には何ができて、何ができないのか」という話にも通じます。
著者は本物のコンピュータ科学者であり、世界初の超並列コンピュータを開発した人物のひとりです。専門家らしく、正確な解説である一方、コンピュータサイエンスを学んだことがない人が理解できるように、イメージしやすい実例をあげながら説明するスタイルを採っています。ただ残念ながら、それでも結構難解です。
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