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現代人に必要なコンピューターサイエンスの基礎知識を網羅。
以前、別の出版社から発売された『ディジタル作法』の新版と思っていいです。 『ディジタル作法』の原著は 2012年ごろに書かれたようですが、本書は 2016年ごろに手を入れたもののようです。 その後、2020年に至るまでに変化が起きているところについては、訳注のかたちで補われている場合があります。
著者のカーニハン氏は非常に有名な方です。C言語のバイブル『プログラミング言語C』は、2人の著者の名前から「K&R」と呼ばれますが、「K」の方がカーニハン氏です。また、プログラミング言語AWK の開発者の1人でもあり、こちらの「K」もカーニハン氏です。
基本的にほぼ「文章」で占められていますが、難解になりすぎることなく、非常に読みやすくまとめられています。これだけ高いレベルにある著者ですが、教え方のうまさが光ります。
本書はすべての人に対して書かれています。現代では、コンピュータウィルスのような悪質な攻撃、個人情報の問題、詐欺のような行為から身を守る術など、技術者ではない人たちでも、コンピューターサイエンスに関する多少の知識が必要になっています。ニュースなどでも度々これらの話題が取り上げられるものの、そもそも基礎知識がなくては情報を理解することもできないでしょう。本書は、そういったニュースや記事が何をいっているのか、正しく理解・評価・判断できるようになるための基礎知識を身に付けられる内容になっています。
内容は大きく分けると、「ハードウェア」「ソフトウェア」「コミュニケーション」の三部構成です。「ハードウェア」分野では、コンピュータの動作の仕組みや、情報を表現する方法を解説しています。「ソフトウェア」分野では、アルゴリズムについて簡単に学んだ後、JavaScript というプログラミング言語を使った、ごく簡単なプログラミングを通して、プログラムの仕組みを解説しています。「コミュニケーション」(通信のことです)の分野では、相手先までデータを届ける基本的な仕組みや、セキュリティに関すること、プライバシーや権利問題といった話題にまで触れています。
コンピュータ、IT に関する知識に不安を感じる方は、ぜひ一読してみると良いと思います。技術者の方も、知識の確認や、あまり詳しくない人達への説明の参考としても役に立つかもしれません。
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