誰でも一流のエンジニアに近づける思考法を紹介する本。
「三流」であると自称する著者が、エンジニアとしてマイクロソフト社に身を置き、周囲の「一流」達から学んだ、いくつかの思考法(マインドセット)が書かれています。マイクロソフト社ということからも想像できるかと思いますが、ここでいう「エンジニア」は、基本的に ITエンジニアのことです。とはいえ、ITエンジニア向けの専門用語とかプログラムコードが大量に出てくるような本ではないので、ほかの職種の人でも読みやすいと思います(IT用語自体はたくさん出てきますが、雰囲気は掴めるかと思います)。
本書が取り上げる思考法は、脳の余裕を生み、生産性を高め、余暇を作り出し、また新しいことに挑戦するという良い流れを作り出すための考え方ということです。
(本書でいうところの)一流エンジニア達の思考法というものは、割と単純なことであったり、当たり前と感じることすらあるようなものだったりします。しかし意外とできない(できていない)ことでもあります。たとえば「さっさと詳しい人(エキスパート)に聞く」なんかもそうでしょう。自分が担当しているタスクは、なんとしても自分で頑張ってこなすのが当然という考えが当たり前になってしまっている人(あるいは組織)も多いかもしれません。自分より詳しい人に聞くというこの思考法は、著者がほかの思考法を手に入れた方法の1つにもなっているようです(「私は〇〇がうまくできないのだけど、あなたはどうやっているか教えてほしい」というように)。
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