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ファミコン時代の話をベースに、ゲームプログラミングやコンピュータの基礎を考える本。
タイトルの通り、ファミコン(ファミリーコンピュータ)をテーマにした本です。当時の限られた性能の中で、どのようにゲームが成り立っていたのかを知ることができます。「発想力」とありますが、企画的(ゲームデザイン)な発想ではなくて、技術的な工夫という感じの意味合いです。
タイトルには「驚くべき発想力」とか「限界を突破する技術に学べ」などとありますが、ある程度技術に強い人にとっては期待外れな感じを受けそうです。乗算や除算を避けるとか、データをビット単位で切り詰めなければならないとか、プログラムサイズ自体も小さく抑える工夫が必要といった話に紙面が取られており、ファミコンの話というよりも、コンピュータの基礎部分の話が多い印象もあるからです。もちろん、実際のファミコンゲームに関する話もありますが、今となっては割と有名な話も多いです(「ドルアーガの塔」のマップ生成、「ドラゴンクエスト」の復活の呪文といった話題など)。
さすがに現代のテレビゲームやスマホゲームで直接的に役立つ話はほとんどないといわざるを得ないですが、液晶画面がついた電子玩具など、一部の限られた領域ではいまだ現役で通じる部分もあります。C言語やアセンブリ言語を用いて、スプライトや BG といった描画の仕組みを使ったゲームプログラミングに経験がない人にとっては、かえって新鮮に映る部分もありそうです。
プログラミングの経験がない人が読むのは厳しいと思われますが、しっかりした基礎知識をすでに持っている人が読むのには物足りない内容かと思います。レベルとは無関係に、単純にゲーム技術の話が好きな人にとって楽しい本でしょう。
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