『新・明解C++入門編』 | Programming Place Plus 参考書籍

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基本情報

一言紹介
有名な入門シリーズの C++版
レベル
初級
5段階評価
★★★★
出版日
2017年12月
こういう人におすすめ
ほかの「新・明解」シリーズが自分に合っていたという人。
C++ を正しく理解していきたいと思っている入門者。
情報量が多い本を少しずつでも継続して読み進めていける人。
こういう本ではない
新しい C++ は扱っていない。
C++ の全体像からいえば全然足りていない。
ISBN
978-4797394634

内容紹介

新しくなくて、全体像には遠く及ばないけれど、圧倒的に詳細な入門書。

どちらかというとC言語の入門書シリーズで有名と思われる「新・明解」シリーズの C++版で、著者も同じ、柴田望洋氏です。著者は C++ の言語設計者が自ら書いた大著『プログラミング言語C++ 第4版』の訳者でもあります。

解説の雰囲気や本のレイアウトなども同じで、6色刷りの見栄えの良さ、サンプルソースの量、図表の多さ、解説の詳しさなどで高い評価を得ている良質な入門書です。

発売の時期からいえば、2017年の規格である C++17 や、それが間に合わなかったとしても C++14 辺りを使って欲しかったところではありますが、本書は古い C++03 がベースになっています。互換性がほぼ保たれているとはいえ、これは「かなり古い C++」であることには注意が必要です。この点だけは大きなマイナスポイントだといえます。

あくまでも入門段階の本ですし、C言語の知識を前提としないタイプの解説書になっているため、色々と解説しなければならないことが多く、C++ の全体像からいえば、おそらく半分にも満たない程度でしかありません。画面への出力(標準出力)、キーボードからの入力(標準入力)、分岐、ループ、配列、関数、ポインタ、最低限のクラスの機能といった辺りが守備範囲となっています。継承のようなオブジェクト指向的な話や、クラステンプレートなどは、続編である『新・明解C++で学ぶオブジェクト指向プログラミング』で扱っています。

C++ の標準仕様に沿った、かなり正確な解説をする方針で書かれており、比較的本気度の高い学習者向けの入門書であると思います。ほかの入門書とは比較にならないほど詳しく書かれているので、教科書的な雰囲気の本に抵抗がなければ、かなりの知識を得られます。

学校の教科書や独習書として使えます。ただし、開発環境を準備することに関する解説はありません。開発環境の構築も、入門者には難関とされている部分なのでご注意ください。また、C言語の「新・明解」シリーズでは練習問題がありましたが、本書にはないようです。


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