この章の概要です。
この先の章では、データ構造を扱います。
データ構造とは、処理の対象となるデータの集まりを、どのような形式で表現するかを表すものです。ほとんどのプログラミング言語で用意されている配列も、データ構造の一種です。
目的に合ったデータ構造を選択することは、プログラムの効率を向上させる上で重要と言えます。
たとえば配列は、目的の要素を添字(インデックス)を使って高速に参照できますが、要素を挿入したり、削除したりする操作を苦手にしています。これは、途中に要素を割り込ませたり、途中の要素が無くなったりすると、後続の要素をすべてずらすことになるためです。このような処理が頻繁に起こる場合、配列を選択することは適切とは言えず、他のデータ構造を検討しなければなりません。
また、データ構造単体ではなく、アルゴリズムの理解もセットにしなければなりません。データ構造に合ったアルゴリズムの選択、あるいは逆に、アルゴリズムに合致したデータ構造の選択も重要です。要するに相性問題ともいえますが、こういった部分の判断ができるかどうかは、やはり正しく理解できているかどうかに尽きます。
C言語の場合、ほとんどのデータ構造は自作しなければなりません。しかし、最近のプログラミング言語では、標準ライブラリ(あるいは、言語仕様自体)として、いくつかのデータ構造をサポートしてくれています。この場合、使う分には簡単ですが、それでもやはり、各データ構造の特徴をよく把握しておかないと、最大限の恩恵を受けられません。
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