レベル |
初級~ |
おすすめ度 |
★★★★★ |
出版日 |
2013年2月 |
ISBN |
978-4274069093 |
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現代人に必要な「情報」の基礎を身に付ける教科書。
※本書の新版にあたる『教養としてのコンピューターサイエンス講義 第2版』が、別の出版社から発売しています。
サブタイトルに “カーニハン先生の「情報」教室” とあるように、著者はあの有名なカーニハン氏です。C言語のバイブル「プログラミング言語C」は、2人の著者名から「K&R」と呼ばれますが、その「K」の方がカーニハン氏です。また、プログラミング言語AWK の開発者の1人でもあり、こちらの「K」もカーニハン氏です。要するに、非常に著名で、多くの知識・経験を持った、信頼・権威のある「先生」なのです。
本書は、情報技術に直接関係しない人達でも理解できるように、現代(書かれたのは 2012年辺りですが)の情報関連の知識を平易に解説したものです。現代の情報技術者にとっては、当然知っていなければならないことであるとも言えます。
内容は大きく分けると、「ハードウェア」「ソフトウェア」「通信」の三部構成です。「ハードウェア」分野では、コンピュータの動作の仕組みや、情報を表現する方法を解説しています。「ソフトウェア」分野では、アルゴリズムについて簡単に学んだ後、JavaScript というプログラミング言語を使った、ごく簡単なプログラミングを通して、プログラムの仕組みを解説しています。「通信」分野では、相手先までデータを届ける基本的な仕組みや、セキュリティに関すること、プライバシーや権利問題といった話題にまで触れています。
前書きには、「学生たちが技術に関して知的な猜疑心を持ち、技術は大抵は良いものだけれど万能薬ではないことを知り、また逆に技術は時として悪い作用をもたらすけれど純然たる悪でもない、ということを知っていてほしいのです」とあります。情報技術に関する基礎的な知識を身に付けることで、コンピュータウィルスのような悪質な攻撃、嫌がらせ、詐欺のような行為から身を守る術も、その必要性とともに理解できるようになるかもしれません。また、次々に現れる一見高度な新技術も、基礎的な技術の組み合わせであることが多いため、基礎的な知識が理解の助けになるでしょう。
自分の「情報」に関する基礎的な知識に不安を感じる方は、ぜひ一読してみると良いと思います。情報技術者の方も、知識の確認や、あまり詳しくない人達への説明の参考としても役に立つかもしれません。
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