ハードウェアとソフトウェアの最低限の知識を学ぶ入門書。
同著者のベストセラー『プログラムはなぜ動くのか』と同シリーズで、続編にあたる本です(リンクは 2023年現在最新の第3版)。
雰囲気は『プログラムはなぜ動くのか』と大体同じで、いくつかの章に分けて、それぞれのテーマで解説をするスタイルです。丁寧な説明に分量を割いていますし、ページ数の割り当てもそれほど多いわけではないので、1つ1つはそれほど深入りしているわけではなく、あくまで入門として必要なことに終始しています。興味をもった部分は、さらなる専門書にあたるのがいいでしょう。
『プログラムはなぜ動くのか』には、CPU、メモリ、ディスク、OS、圧縮アルゴリズムといった話題があり、『コンピュータはなぜ動くのか』には、コンピュータの構成要素、プログラムの流れ、アルゴリズム、データ構造、オブジェクト指向プログラミング、データベース、ネットワーク、暗号化といった話題があります。あまりタイトルどおりに明確に住み分けをしているわけではないようです。本書のほうがやや易しくなっている感じはしますが、どちらから読んでも特に問題はないと思います。
『プログラムはなぜ動くのか』と同様、普遍的・基礎的な内容を解説するというコンセプトであるため、初版と比べて内容の大筋にはそれほど変化はありません。それでも初版から約20年ということで、解説に使っていたプログラミング言語や環境などのうち、あまりにも古くなってしまった部分については置き換えられています(たとえば、Z80 から COMETⅡ。VBScript から Python。Access から MySQL)。それ以外に基本的な解説内容はあまり変わっておらず、少々古臭さを感じる部分も残っています。
『プログラムはなぜ動くのか』とセットで、本職のプログラマーを目指す人の独習や、新人教育などに適した本だと思います。物足りなければ、次に『教養としてのコンピューターサイエンス講義 第2版』辺りもお勧めです。
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