カーソルを、縦方向に次の区切り位置まで移動させることを意味する制御文字です。
一定の区切り行数が決まっており、その行数に満たない部分に改行を入れることで、縦方向の間隔を空ける意味があります。たとえば、垂直タブを「V」と表記するとして、次のような文章があるとします。
aaaa
bbbbbV
cccc
これを、区切り行数を6行とする環境で表示や印刷などをおこなうと、次のような結果になります。
aaaa
bbbbb
(空白行)
(空白行)
(空白行)
(空白行)
cccc
つまり、「V」がある位置は2行目で、区切り行数の6行にはまだ4行分ありますから、その分を改行で埋めるということです。
垂直タブは、一部のプリンタなどでは使われていることがある機能ですが、画面への表示などの場面ではほとんど機能しませんし、全体としてあまり使われることがなくなっています。単に1行だけ改行するなど、別の意味合いを持たせている場合もあります。
垂直タブに対して、横方向に移動させる水平タブも存在しており、こちらはよく使われています。「タブ」とか「タブ文字」といったとき、ほとんどの場合、水平タブのことを指します。
ただし、単に「タブ」といったときには、GUI の用語としてのタブかもしれません。
垂直タブは、ASCIIコードでは 0x0B に割り当てられています。
C言語や C++ では、垂直タブを ‘\v’ というエスケープシーケンスを使って表記できます。
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