この章の概要です。
C言語や C++ では、#include を使って、ヘッダファイル📘をインクルード📘します。
#include <stdio.h>
#include "my_program.h"
このようにヘッダファイルの名前を指定します。絶対パス📘や相対パス📘で記述できます。
絶対パスによる指定は、そのプログラムを作成しているプログラマーの環境でのパスに過ぎないため、ほかの人の環境でコンパイルできないソースファイルになる可能性があります。環境変数を使わずに絶対パスを指定する方法は、普通は避けるべきです。
絶対パスで指定する場合を除き、コンパイラは指定されたそのヘッダファイルがどこにあるのかを判断しなければなりません。このときヘッダファイルが探索されるパスをインクルードパス (include path) と呼びます。インクルードパスには複数のディレクトリが含まれます。
Visual Studio では次の順番にヘッダファイルを探します[1]。
コンパイラオプションによって指定する方法を、このあと説明します。
環境変数 INCLUDE は、Windows の環境変数として設定されたパスのことです。ただしこれは、Visual Studio上でコンパイルするときには使われず、コマンドラインでコンパイルするときにだけ有効になります。
コンパイラオプションを使って、インクルードパスを追加できます。
直接コンパイラオプションを記述して指定する場合は、/I パス
のように指定します(方法は「コンパイラオプションを設定する」のページを参照)。
あるいは以下の場所から設定できます。
<編集...>
を選択。
;
で区切る...
ボタンをクリックして場所を選択してもいいここで指定するパスには、Visual Studio が定義するいくつかのマクロを利用することもできます。たとえば、$(ProjectDir)
というマクロは、現在のプロジェクト(.vcxprojファイル)がある場所に置き換えられます。マクロの一覧は、先ほどの手順4のところで、マクロ(M)>>
というボタンをクリックすると現れます(ただし大量にありますし、置換結果だけしか確認できないので、意味が把握しづらいかもしれません)。
各種マクロの説明が、Microsoft のドキュメントにあります。
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