fesetround | Programming Place Plus　Ｃ言語編　標準ライブラリのリファレンス

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fesetround関数

概要

丸め方向を設定する
ヘッダ

fenv.h
形式

int fesetround(int round);
引数

round

丸め方向。FE_ で始まる名前の丸め方向マクロのいずれかを指定する。
戻り値

成功した場合は 0、失敗した場合は 0以外を返す。
詳細

丸め方向を設定する。
引数round に指定できる値は、標準では FE_TONEAREST、FE_UPWARD、FE_DOWNWARD、FE_TOWARDZERO の４つのマクロがある。ただし、処理系📘がサポートしない丸め方向については、該当のマクロも定義されない。また、処理系が標準以外の丸め方向をサポートする場合は、FE_ で始まる名前のマクロが追加定義される。
この設定はたとえば、nearbyint関数や rint関数などの動作に影響を与える。また、FLT_ROUNDS から得られる値も変化する。
注意

FENV_ACCESS 標準プラグマの状態が ON でなければならない。
使用例 
#include <fenv.h>
#include <math.h>
#include <stdio.h>

#if defined(_MSC_VER)
#pragma fenv_access (on)
#else
#pragma STDC FENV_ACCESS ON
#endif

void nearbyint_test(int round)
{
    if (fesetround(round) == 0) {
        printf("%lf\n", nearbyint(3.1));
        printf("%lf\n", nearbyint(3.9));
        printf("%lf\n", nearbyint(-3.1));
        printf("%lf\n", nearbyint(-3.9));
    }
    else {
        puts("not supported.");
    }
}

int main(void)
{
    puts("[ FE_TONEAREST ]");
    nearbyint_test(FE_TONEAREST);

    puts("[ FE_UPWARD ]");
    nearbyint_test(FE_UPWARD);

    puts("[ FE_DOWNWARD ]");
    nearbyint_test(FE_DOWNWARD);

    puts("[ FE_TOWARDZERO ]");
    nearbyint_test(FE_TOWARDZERO);
}

実行結果：

[ FE_TONEAREST ]
3.000000
4.000000
-3.000000
-4.000000
[ FE_UPWARD ]
4.000000
4.000000
-3.000000
-3.000000
[ FE_DOWNWARD ]
3.000000
3.000000
-4.000000
-4.000000
[ FE_TOWARDZERO ]
3.000000
3.000000
-3.000000
-3.000000
関連

現在の丸め方向を、fegetround関数で取得できる。
解説章


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