ignore_handler_s | Programming Place Plus C言語編 標準ライブラリのリファレンス

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ignore_handler_s関数

概要

何もしない実装の実行時制約ハンドラ

ヘッダ

stdlib.h

形式 void ignore_handler_s( const char * restrict msg, void * restrict ptr, errno_t error );
引数 msg 違反した実行時制約について説明する文字列へのポインタ。
ptr ヌルポインタ、または実装定義のオブジェクトへのポインタ。
error 実行時制約違反を検出した関数の戻り値が errno_t型であれば、その戻り値。そうでなければ、errno_t型の正の値。
戻り値 なし
詳細

実行時制約違反に対して、何もしないという実装を行った実行時制約ハンドラ。

set_constraint_handler_s関数に渡すことで、実行時制約ハンドラとして使用される。

実引数は、実行時制約違反を検出した関数から渡される。

この関数は、単に return するだけの実装である。戻り先は、実行時制約違反を検出した関数内であり、その関数は実行時制約違反が起きたことを示す戻り値を返す。

この関数は、__STDC_LIB_EXT1__ 事前定義マクロが定義されている処理系でのみ使用できる。また、この関数を使用するのなら、<stdlib.h> をインクルードする前に、__STDC_WANT_LIB_EXT1__ という名前のマクロを、置換結果 1 として定義することが作法となっているが、これを行わずとも関数を使用できる処理系もあり得る。

注意 Visual Studio 2017 では使用できない。
使用例
// Visual Studio 2017 には、set_constraint_handler_s関数がなく、
// そもそも、実行時制約に関する仕様も異なるため、
// このサンプルプログラムはコンパイルできない。

#define __STDC_WANT_LIB_EXT1__ 1
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>

int main(void)
{
    set_constraint_handler_s(ignore_handler_s);

    char s[5];
    if (strcpy_s(s, sizeof(s), "xxxxxxxx") == 0) {
        puts(s);
    }
    else {
        fputs("文字列のコピーに失敗", stderr);
    }
}

実行結果(stderr):

文字列のコピーに失敗
関連

プログラムを異常終了させるという挙動を実装した abort_handler_s関数が定義されている。

解説章


参考リンク

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