主に通信処理において、コンピュータやデバイスなどに要求を出したあと、そのデータが実際に届き始めるまでの時間のことです。
相手側に要求を送り、それが実際に相手側に到着するまでの時間を片道レイテンシと呼びます。また、要求を送ったあと、要求に応えて返されるデータが届き始めるまでの通算の時間のことを、往復レイテンシ(あるいはラウンドトリップタイム)と呼びます。単にレイテンシという場合、片道レイテンシのことを指している場合が多いです。
遅延が少なく応答が速いことを低レイテンシ、遅延が多く応答が遅いことを高レイテンシと表現します。
レイテンシは、スループットと並んで、パフォーマンスを評価する重要な基準の1つになります。
なお、「遅延」を意味する用語として「ディレイ」や「ラグ」、レイテンシに近いか同様の意味合いの用語として「レスポンスタイム(応答時間)」などがあり、使い分けは割とあいまいです。
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