報告される警告を制御する | Programming Place Plus Visual Studio編

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警告レベル

コンパイラが報告する警告の1つ1つは、その重要度に応じてレベル1~レベル4に分類されています。レベルが高いものほど、重要度が高いものになります。

コンパイラオプションを設定することによって、報告させる警告のレベルの下限を指定できます。

たとえば、プロジェクト全体で警告のレベルを変更するには、以下のように操作します。

  1. プロジェクトのプロパティを開く(方法はこちらのページ
  2. 左側のリストから、【構成プロパティ】>【C/C++】>【全般】を選択
  3. 右側の【警告レベル】の設定値を変更する
  4. 【OK】をクリックして完了
警告レベルを設定する

「レベル4 (/W4)」を選択しても報告されない警告がいくつか存在しています。これらは、ほとんどのプログラマーにとって、ほぼ報告不要と思われる程度の情報だからです。「警告をすべて有効にする (/Wall)」を選択すると、そういった警告も報告されるようになります。

一般的には、プログラムの完成度を高めるために、警告はできるだけ報告されるようにしておいて、すべてきちんと対処するべきです。しかし、警告レベルが高すぎると、あまりにも細かい(問題のない)警告が大量に報告されることがあります。

そのようなときには、特定の種類の警告を個別に抑制(報告されないように)できます。

特定の警告を抑制する

特定の警告を別個で抑制できます。

この抑制を行うためには、警告の番号を知っている必要があります。警告の番号は、警告が報告されたときに、【出力】ウィンドウ【エラー一覧】ウィンドウに表示されています。

出力タブの警告表示 エラー一覧タブの警告表示

この写真の場合、「C4244」という警告が出ています(C2065 の方はエラーです)。

警告を抑制する手順は次のとおりです。

  1. プロジェクトのプロパティを開く(方法はこちらのページ
  2. 左側のリストから、【構成プロパティ】>【C/C++】>【詳細設定】を選択
  3. 右側の【指定の警告を無効にする】の設定欄に、警告の番号を入力する
  4. 【OK】をクリックして完了
指定の警告を無効にする

複数指定する場合は「4244;4101」のように、セミコロンで区切って入力します。あるいは、右端の「∨」をクリックして「<編集…>」から入力するといいでしょう。


参考リンク



更新履歴

’2018/8/31 新規作成。



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