lrintf | Programming Place Plus C言語編 標準ライブラリのリファレンス

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lrintf関数

概要

小数点以下を、現在の丸め方向に従って丸める

ヘッダ

math.h

形式

long int lrintf(float x);

引数

x

対象の浮動小数点数。

戻り値

引数x の小数点以下を丸めた整数値。

詳細

小数点以下を、現在の丸め方向に従って丸めて、その結果の整数値を返す。

現在の丸め方向は、fegetround関数で取得できる。設定の変更は、fesetround関数で行う。

していることは rintf関数と同様だが、戻り値が整数型であるため、実引数の値と結果の値が異なることは想定内であり、浮動小数点例外 FE_INEXACT は発生しない。一方で、結果を戻り値の型では表現できない可能性がある。その場合の戻り値は未規定であり、実装によっては、値域エラーを発生させる。

注意

使用例

#include <fenv.h>
#include <math.h>
#include <stdio.h>

#if defined(_MSC_VER)
#pragma fenv_access (on)
#else
#pragma STDC FENV_ACCESS ON
#endif

void lrint_test(int round)
{
    if (fesetround(round) == 0) {
        printf("%ld\n", lrintf(3.1f));
        printf("%ld\n", lrintf(3.9f));
        printf("%ld\n", lrintf(-3.1f));
        printf("%ld\n", lrintf(-3.9f));
    }
    else {
        puts("not supported.");
    }
}

int main(void)
{
    puts("[ FE_TONEAREST ]");
    lrint_test(FE_TONEAREST);

    puts("[ FE_UPWARD ]");
    lrint_test(FE_UPWARD);

    puts("[ FE_DOWNWARD ]");
    lrint_test(FE_DOWNWARD);

    puts("[ FE_TOWARDZERO ]");
    lrint_test(FE_TOWARDZERO);
}

実行結果:

[ FE_TONEAREST ]
3
4
-3
-4
[ FE_UPWARD ]
4
4
-3
-3
[ FE_DOWNWARD ]
3
3
-4
-4
[ FE_TOWARDZERO ]
3
3
-3
-3

関連

double型バージョンの lrint関数と、long double型バージョンの lrintl関数がある。また、結果を long long int型で返す llrintf関数がある。

丸めの方法を、fesetround関数で変更できる。

結果を、仮引数の型と同じ実浮動小数点型で返す rint関数rintf関数rintl関数もある。

解説章

第48章


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