malloc | Programming Place Plus C言語編 標準ライブラリのリファレンス

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malloc関数 🔗

概要

動的にメモリ領域を確保する

ヘッダ

stdlib.h

形式

void* malloc(size_t size);

引数

size

確保する領域の大きさ。0 を指定した場合の動作は処理系定義

戻り値

確保された領域の先頭を指すポインタ。メモリ不足などの要因で失敗した場合には、ヌルポインタが返される。
要求した大きさが 0 の場合は、ヌルポインタが返されるか、何らかの有効なメモリアドレスが返されるかのいずれかである。後者の場合は、そのメモリアドレスを参照してはならない。

詳細 確保された領域が不要になったら、free関数で解放(システムへ返却)できる。
注意

システムがメモリ領域を管理するための追加の領域が必要なため、実際に割り当てられる大きさは、size を超える可能性がある。

割り当てられた領域の状態は不定である。calloc関数を使えば、各バイトが 0 で初期化された領域を得られる。
使用例
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

#define ALLOCATE_SIZE   (10)

int main(void)
{
    int* values = malloc(sizeof(int) * ALLOCATE_SIZE);
    if (values == NULL) {
        exit(EXIT_FAILURE);
    }

    for (int i = 0; i < ALLOCATE_SIZE; ++i) {
        values[i] = i;
    }

    for (int i = 0; i < ALLOCATE_SIZE; ++i) {
        printf("%d\n", values[i]);
    }

    free(values);
}

実行結果:

0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
関連

calloc関数を使うと、各バイトが 0 で初期化された領域を確保できる。また、realloc関数は領域の再確保を行う。

解説章

第35章


参考リンク 🔗

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更新履歴 🔗

 「NULL」という表記を「ヌルポインタ」に修正。

 引数 size に 0 を指定したときの挙動について追記。

 説明文について、全体的に見直した(主に、関連する関数の内容との整合性の調整)

 新規作成。



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