オブジェクト指向におけるメソッドのうち、実装をもたず、宣言だけがなされているものを指します。
抽象メソッドを含んだクラスを抽象クラスと呼びます。また、インターフェースはすべてのメソッドが抽象メソッドになっています。抽象メソッドが含んでいると、インスタンス化できません。
抽象メソッドは、メソッドの名前、引数、戻り値の型といったことだけが宣言されており、メソッドの処理内容は定義されていません。抽象メソッドに対して、実装を持っているメソッドのことを具象メソッドと呼ぶことがあります。抽象メソッドは、いくつかのクラスが共通で持つべきメソッドを指定するために用いられます。
抽象メソッドは、その内容を変更することができる仮想メソッドの一種なので、抽象クラスを継承したサブクラスや、インターフェースを実装するクラスの側でオーバーライドすることによって、実装を与えることができます。
C++ では、純粋仮想関数と呼ばれます。純粋仮想関数を含んだクラスはインスタンス化できず、派生クラスの側で、純粋仮想関数をオーバーライドして実装を与える必要があります。
純粋仮想関数については、C++編【言語解説】第29章を参照してください。
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