警告とエラー | Programming Place Plus Visual Studio編

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警告とエラー

ビルドを行うと、警告(warning)]エラーが発生することがあります。

ビルドには、コンパイルやリンクといった複数の過程が含まれているため、どの段階での警告・エラーなのかということも意識しなければなりません。

たとえば、次のC言語のプログラムをビルドすると、警告とエラーが1つずつ報告されます。

#include <stdio.h>

int main(void)
{
    int x = 3.5;  // 型が異なるが変換可能なので、警告

    printf( "%d\n", x );

    x = y;  // y は存在しないので、エラー

    return 0;
}

Visual Studio の【出力】ウィンドウには、以下のように表示されます。

警告やエラーが発生したときの出力タブの表示

また、【エラー一覧】ウィンドウには、以下のように表示されます。

警告やエラーが発生したときのエラー一覧タブの表示

どちらでも見やすい方で確認すればいいですが、いずれの画面でも、警告やエラーの内容が表示されている行をダブルクリックすると、プログラム上の該当箇所へ移動できます

デフォルトの設定では、エラーが出ていなければ、警告があってもビルドは成功します。しかし、警告はバグを生んでいる可能性もあるので、意味をきちんと理解して対処するべきです。

警告をエラー扱いにする

警告をエラーとして扱うように設定を変えることができます。

  1. プロジェクトのプロパティを開く(方法はこちらのページにあります)
  2. 左側のリストから、【構成プロパティ】>【C/C++】>【全般】を選択
  3. 【警告をエラーとして扱う】を「はい (WX)」に変更する
  4. 【OK】をクリックして確定する

この設定を行ったあと、次のC言語のプログラムをビルドすると、警告が出るほか、それをエラー扱いにした旨が出力されます。この場合、ビルドは中止され、オブジェクトファイルや実行ファイルは生成されません。

#include <stdio.h>

int main(void)
{
    int x = 3.5;  // 型が異なるが変換可能なので、警告

    printf( "%d\n", x );

    return 0;
}

警告が発生したがエラー扱いされたときの出力タブの表示 警告が発生したがエラー扱いされたときのエラー一覧タブの表示


参考リンク



更新履歴

’2018/8/31 新規作成。



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