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exit関数 🔗

概要

プログラムを正常終了させる。

ヘッダ

stdlib.h

形式

// C99 まで void exit(int status);

// C11 から _Noreturn void exit(int status);

引数

status

終了の意味合いを示す値。0 あるいは EXIT_SUCCESS は成功終了を表す。EXIT_FAILURE は失敗終了を表す。これら以外の値を返した場合の動作は、処理系定義。

戻り値

なし（呼び出し元に戻ることがない）

詳細

プログラムを正常終了させる。

終了前に、atexit関数で登録されていた関数が、登録された順番の逆順に実行される。その後、オープンされていた出力ストリームがフラッシュされる。そして、すべてのストリームがクローズされる。また、tmpfile関数が生成していた一時ファイルも削除される。最後に、プログラムが終了する。制御がプログラムの実行環境へ戻されるが、その際に何らかの結果を処理系定義の形で返す。
注意

atexit関数で登録した関数の中から、さらに exit関数や longjmp関数を呼び出した場合の動作は未定義。

C11 の at_quick_exit関数によって登録された関数は呼び出されない。

使用例

 
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

void on_exit(void)
{
    puts("on_exit");
}

int main(void)
{
    puts("aaaaa");

    atexit(on_exit);
    exit(EXIT_SUCCESS);

    puts("bbbbb");
}

実行結果：

aaaaa
on_exit
関連

exit関数による終了処理の際に呼び出される関数を atexit関数で登録できる。

exit関数以外にプログラムを終了させる関数として、いくつかの処理を省いた _Exit関数がある。C11 からは、できる限り迅速にプログラムを正常終了させる quick_exit関数が追加されている。

異常終了を表す abort関数がある。

解説章

 第３０章


参考リンク 🔗

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更新履歴 🔗

　_Exit関数の追加を受けて、全体的に文章を見直し修正。

　すべてのストリームがクローズされることを追記。
atexit関数によって登録した関数内で longjmp関数が呼び出された場合の動作について追記。
「不成功」という表現を「失敗」に統一。

　新規作成。


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