プログラムを実行するために必要なものをまとめた環境のことです。
たとえば、OS が実行環境を備えていればそのまま実行できますが、Java や .NET などのように、中間コードを用いた仕組みになっている場合には、それぞれに合わせて実行環境(仮想マシン)を用意し、実行可能なネイティブコードに変換してから実行する必要があります。Java であれば JRE (Java Runtime Environment)、.NET では CLR (Common Language Runtime) といったものが、それぞれの実行環境に当たります。
よく似た用語として「動作環境」がありますが、通常、これは異なる用語です。動作環境は、プログラムを実行するために必要な条件のことであり、OS の種類やバージョン、メモリの搭載量、CPU の性能などといったものを指しています。
C言語の仕様では、フリースタンディング実行環境と、ホスト実行環境と呼ばれる2つの実行環境を定義しています。
フリースタンディング実行環境は、OS による支援なしでプログラムを実行でき、組み込み用のプログラムや、OS そのものを実行する環境が該当します。フリースタンディング実行環境では、標準ライブラリの多くがサポートされない可能性があります(多くの部分が処理系定義とされる)。
ホスト実行環境は、OS の支援のもとで実行することを想定したものです。
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