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fseek関数 🔗

概要

ファイルポジションを変更する。
ヘッダ

stdio.h
形式

int fseek(FILE* stream, long int offset, int origin);
引数

stream

対象のストリーム。

offset

移動量。

origin

移動の原点を表す値。以下のいずれかを指定する。
SEEK_SET はファイルの先頭、SEEK_CUR は現在の位置、SEEK_END はファイルの終端を表す。ただし、規格上保証された第２引数との組み合わせのパターンは少ないので注意すること（「注意」の項を参照）
戻り値

成功したら 0、失敗したら 0以外を返す。
詳細

ファイルポジションを移動する。
この関数が成功した場合、対象のストリームのファイル終了指示子がクリアされる（つまり、feof関数が偽を返すような状態に戻される）。また、ungetc関数によって押し戻されていた文字はクリアされる。
読み取りエラーや書き込みエラーが発生すると、ストリームのエラー指示子がセットされて、この関数は失敗する。
注意

対象がバイナリストリームの場合、第３引数に SEEK_END を指定した際の動作には保証がない。
対象がテキストストリームの場合、第３引数を SEEK_CUR、SEEK_END を指定した場合には、第２引数は 0以外保証されない。SEEK_SET を指定した場合には、第２引数には ftell関数で受け取った値を指定する。
使用例 
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

char get_char(FILE* fp)
{
    int c = fgetc(fp);
    if (c == EOF) {
        if (feof(fp) || ferror(fp)) {
            fputs("ファイルからの読み込みに失敗しました。\n", stderr);
            exit(EXIT_FAILURE);
        }
    }
    return (char)c;
}

int main(void)
{
    FILE* fp = fopen("test.txt", "r");
    if (fp == NULL) {
        fputs("ファイルオープンに失敗しました。\n", stderr);
        exit(EXIT_FAILURE);
    }

    printf("%c\n", get_char(fp));
    printf("%c\n", get_char(fp));
    printf("%c\n", get_char(fp));
    if (fseek(fp, 0, SEEK_SET) != 0) {
        fputs("ファイルポジションの移動に失敗しました。\n", stderr);
        exit(EXIT_FAILURE);
    }
    printf("%c\n", get_char(fp));

    if (fclose(fp) == EOF) {
        fputs("ファイルクローズに失敗しました。\n", stderr);
        exit(EXIT_FAILURE);
    }
}

入力ファイル（test.txt）

abcde

実行結果：

a
b
c
a
関連

現在のファイルポジションを ftell関数で取得できる。また、移動量が大きすぎて long int型で表現できない場合、fsetpos関数が利用できる。
解説章

第４１章


参考リンク 🔗

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更新履歴 🔗

　全体的に文章を見直し修正。

　新規作成。


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