長期保存する目的で、ほかの記憶装置や、ほかのデータとは別の場所へ退避された、ファイル一式をまとめたファイルのことです。あるいは、そのような行為自体のことをアーカイブと呼びます。
“保存しておく” という部分のイメージからか、バックアップと混同されることがあり、結果的に同じような操作をすることもありますが、その目的は異なっています。バックアップはトラブルからのデータ復旧が目的であり、元のファイルと同じものを別の場所に作っておくということです。アーカイブは、使う機会が少ないファイルを別の場所に退避しておくということです。
アーカイブのイメージとしては、よく使う本は、(スペースが限られているが)机に置いておくことで素早く参照できるようにしておき、あまり使わない本は(使うことになったら取りにいかなければならないが)スペースが豊富な本棚に入れておくということです。
このイメージで、よく使うファイルは、高速だが容量が小さい SSD に保存し、アーカイブしたファイルは、外部の低速だが大容量なハードディスクに保存しておく、といった運用が考えられます。
ファイル一式をアーカイブするためには、専用のソフトウェア(アーカイバ)を使います。このとき、データ容量を小さくする圧縮が行われることが多いです。
アーカイブの形式として、zip や tar などがあります。
アーカイブされたファイルを元の状態に戻すには、展開(抽出)という操作を行います。この操作もまた、専用のソフトウェア(アーカイバ)を使います。また、圧縮されたアーカイブの場合、解凍という表現を使うことがあります。
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