オブジェクト指向プログラミング言語において、インスタンスに付随しているメソッドのことです。
インスタンスメソッドはクラスのメンバとして宣言します。インスタンスメソッドはインスタンスに付随するものなので、使用するには、インスタンスが作られている(インスタンス化)必要があります。オブジェクト指向プログラミングの考え方としては、インスタンスに対してメッセージを送信することで実行されますが、C++ などのプログラミング言語では関数と同じ考え方をしており、関数呼び出しによって実行します(instance.func()
のように、対象のインスタンスの指定が伴う点では違いがあります)。
インスタンスメソッドは通常、対象のインスタンスを操作するためにあります。インスタンスはそれぞれが別個のインスタンス変数を持っており、その内容を書き換えることができます。
メソッドには、クラスに付随するメソッドもあり、そちらはクラスメソッド(静的メンバ関数)と呼ばれます。区別をつける必要がない場合には、インスタンスメソッドのことを単にメソッド(メンバ関数)と呼ぶことがあります。クラスメソッドはインスタンスが作られていなくても呼び出すことができます。
C++ では、クラス定義の内側で宣言した関数のうち、static指定子を付加しなかったものがインスタンスメソッドです(C++ ではメンバ関数と呼ばれます)。
static指定子が付加されている場合は、staticメンバ関数になります。
メンバ関数については C++編【言語解説】第11章、staticメンバ関数については第18章で解説しています。
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