データをアクセスする方式の1つで、先頭から順番に検索を繰り返す方法です。
シーケンシャルアクセスに対し、目的のデータの位置まで一気に移動(シーク)してアクセスする方式を、ランダムアクセス(直接アクセス)と呼びます。ランダムアクセスは、データがどこにあるのか分かる情報がなければ不可能です。
ランダムアクセスは効率的なようにも思えますが、アクセスしたいデータが点在していると、そのつど移動が必要であるため、シーケンシャルアクセスに劣ることがあります。連続的にしかアクセスできないシーケンシャルアクセスであっても、アクセスするデータが連続的に並んでいるのならば欠点とならず、むしろ非常に効率的です。
記憶媒体の種類によって、使用できるアクセス方式が限定されたり、極度に非効率になったりすることがあります。たとえば、磁気テープでランダムアクセスを行うことは、可能であったとしても非常に効率が悪くなります。
ランダムアクセスできる記憶媒体は RAM(Random Access Memory)、シーケンシャルアクセスしかできない記憶媒体は SAM(Sequential Access Memory)と呼ばれます。
また、ソフトウェアにおいては、アルゴリズムやデータ構造の選択と関係することがあります。たとえば、二分探索のアルゴリズムは、対象のデータ構造が効率的にランダムアクセスできなければ効率が上がりません。そのため、配列に対しては効率的ですが、連結リストに対しては非効率です。
二分探索については、アルゴリズムとデータ構造編【探索】第4章で解説しています。
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