画像の表現形式の1つで、ピクセルを縦横に規則正しく矩形上に並べたものです。
通常、ディスプレイもピクセルが並んだ表示方法を採用しているため、コンピュータで扱う画像データとして、ビットマップ画像が用いられることが多いです。ほかの表現形式として、ベクター画像があります。ベクター画像は、図形の特徴(線分の端点の位置や、曲線の曲がり方など)を数値化した表現形式です。
ビットマップ画像は、どのようなタイプの画像でも表現できますが、ピクセルの個数(画素数)によって表現力は異なります。ピクセルが多ければ細かく表現できる一方で、データの大きさは増大します。また、拡大・縮小や回転などの変形を行うと、画像がぼけるなどの劣化が起こりやすい欠点があります。さらに、階段状のギザギザ(ジャギー)が見えることがありますが、これはピクセルを並べて表現している以上は完全には解決できない問題です。
ベクター画像はビットマップ画像の反対に、変形操作を行っても画像の劣化は起こりにくく、実際の表示サイズがデータの大きさに影響しない利点がありますが、図形をパラメータ化しづらい写真のような画像に向いておらず、用途が限定される欠点があります(図形の組み合わせ、イラスト、文字といった表現には向く)。また、ピクセル表現を用いているディスプレイなどに表示する際には、ビットマップ画像に変換(ラスタライズ)しなければなりません。
Windows では、拡張子 .bmp で表現される BMP形式のことをビットマップと呼ぶことがありますが、BMP はビットマップ画像を表現するフォーマットの1つに過ぎません。ビットマップ画像を表現するフォーマットとしてほかにも、JPEG や PNG、TIFF といったものがあります。
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