ソースコードの構成要素の1つです。1つの処理として完結する単位であったり、プロシージャ(手続き)を構成する単位であったりします。
よく似たものに「式」があり、式と比較して説明されることが多いです。式は、3 + 5
のような計算式や、a = 0
のような代入式、f()
のような関数の呼び出しなどです。
式の重要な特徴は、最終的に値になることです。3 + 5
という式は「8」という値になりますし、a = 0
の結果は a
の値であるとみなせます。f()
は 関数f を呼び出した結果(戻り値)が値になります。式から値を得ることを評価といいます。これに対し、文は値になりません。
たとえば、3 + 5
は式で、その値は 8
です。値になるのでそれをさらに代入する式 a = 3 + 5
を書けます。その結果として a (8)
という値がうまれるので、さらに代入を続けることができ
b = a = 3 + 5
のように書けます。
これが、b = a = 3 + 5;
となった時点で、「3 + 5
を計算して、結果を変数 a と b
に代入する処理」として完結した文になります(ここでは、セミコロンの登場で文になる言語を想定しています)。冒頭の説明「1つの処理として完結する単位」の意味はこういうことです。
また、関係性としては、プロシージャ(関数など)の中に文があり、文の中に式があります。
// プロシージャ(関数)
int f(int n)
{
return n * 2; // この行全体としては文(return文)。n * 2 は式。
}
何が式で、何が文にあたるのか、具体的な規則はプログラミング言語の種類によって異なります。たとえば、if が文の言語がある一方で(C言語、Java など多数)、if を式として扱える言語(Kotlin など)もあります。
Programming Place Plus のトップページへ
はてなブックマーク に保存 | Pocket に保存 | Facebook でシェア |
X で ポスト/フォロー | LINE で送る | noteで書く |
RSS | 管理者情報 | プライバシーポリシー |