プログラミング言語やマークアップ言語などで書かれたソースコードに、人間に向けたメモを書き入れる機能、あるいはこの機能を使って書き込まれたメモのことです。
コメントを書き入れるための記法は言語によって異なります。C言語や C++ では /*
と */
で挟んで記述できるほか、//
を使って行末までをコメントにできます。
コメントについての解説が、C言語編と新C++編のそれぞれにあります。
コメントは、注意事項や使用方法、参考にした資料の所在、ライセンスに関する記述を書き残したり、分かりづらい箇所の補足に使ったりします(分かりづらいソースコードは、まず分かりやすくなるように修正すべきですが)。こういった記述は、ほかの開発者がコードを読むときの助けになる(可読性が高まる)ほか、将来の自分自身のためになることもあります。
コメントはソースコードの意味には影響を与えず、コンピュータが処理するときには無視されたり取り除かれたりします(たとえば、コンパイルのときに取り除かれる)。そのため、コメントは言語がもつ文法ルールに縛られず、高い自由度で記述できます。
有効なソースコードを一時的に無効にする目的で、コメントを使うケースもあります(コメントアウト)。
また、特別な記法を使ってコメントを書き、ツールを使ってドキュメントを生成するという技法があります。このような特殊な使い方をするコメントを、ドキュメンテーションコメントと呼びます。
コメントは一般用語でもあり、「論評」「批判」といった意味があります。コンピュータ関連の分野でも一般用語に近い使い方をするケースがあり、たとえば、SNS やブログなどの投稿に対して意見や感想を書き込むことを、「コメントを書き込む」などと表現することがあります。
また、表計算ソフトには、セルに対してコメントを記述する機能がありますが、これは意見や指摘の意味で書き込めば一般用語のコメントの意味に近いですし、自分で補足として書き込めば、プログラミング分野のコメントの意味に近いといえます。
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