デクリメント | Programming Place Plus　用語集

名称 🔗

• デクリメント　【decrement】

このページでは、プログラミングにおける「デクリメント」について説明します。

解説 🔗

プログラミングにおいて、変数の値を 1 減らす操作のことです。また、変数以外を対象にして用いるケースもあります（「カウンタをデクリメント」するなど）。

通常の減算演算子（-）を使って、a = a - 1; などのように記述することでも実現できますが、多くのプログラミング言語には専用の演算子が用意されています。たとえばＣ言語や C++ では -- がデクリメント演算子です。

デクリメント演算子には、オペランドの手前に置く前置（--a）と、オペランドの後ろに置く後置（a--）の２種類があります。前置と後置のデクリメントは対象の変数の値を 1 減らす点では同じですが、式全体を評価した結果の値が、前置ではデクリメント後の値に、後置ではデクリメント前の値になることに違いがあります。そのため、--a や a-- のように式の結果を使わないケースでは違いはありませんが、b = --a; と b = a--; のように式の結果を使う場合には、b に代入される値が異なります。

前置と後置に関する挙動はＣ言語や C++ を例として挙げています。ほかのプログラミング言語では違いがあるかもしれません。Ｃ言語のデクリメントについての詳細はＣ言語編「for文」を、C++ のデクリメントについての詳細は新C++編「for文」を参照してください。

なお反対に、変数の値を 1 増やす操作はインクリメントと呼ばれます。

参考リンク 🔗

• ISO/IEC 9899:TC3 WG14/N1256 Committee Draft — Septermber 7, 2007 | 6.5.3.1 Prefix increment and decrement operators - 2 (PDF直リンク)
  • Ｃ言語 (C99) の前置デクリメント演算子の仕様
• ISO/IEC 9899:TC3 WG14/N1256 Committee Draft — Septermber 7, 2007 | 6.5.2.4 Postfix increment and decrement operators - 2 (PDF直リンク)
  • Ｃ言語 (C99) の後置デクリメント演算子の仕様
• C++ standard working draft N4140 §5.3.2 Increment and decrement | 14882: Contents
  • C++ (C++14) の前置デクリメント演算子の仕様
• C++ standard working draft N4140 §5.3.2 Increment and decrement | 14882: Contents
  • C++ (C++14) の後置デクリメント演算子の仕様

更新履歴 🔗

• ’2025/12/13
  • 新規作成

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