プログラミング言語の分類の1つで、コンピュータに実行させる命令や手続き(プロシージャ)を、実行する順番に書き並べることによって、プログラムを構成するタイプの言語のことです。
手続きは、ソースコードの(おそらく比較的小さな)ひとかたまりです。具体的なことはプログラミング言語の種類によって異なりますが、多くの場合、関数とかサブルーチンと呼ばれているもののことです。
手続きは「処理」に当たるものですが、その対象となる「データ」の存在を忘れてはなりません。手続き型プログラミング言語は、データに対してなんらかの処理を行うために、手続きを記述します。したがって、処理とデータは分かれて存在します(これに対して、データと処理をひとまとめにしたオブジェクトという考え方を用いる、オブジェクト指向プログラミング言語と呼ばれる言語の分類があります)。
手続きは、プログラム内のほかの部分から呼び出して使うことができます。手続き型プログラミング言語では、手続きが手続きを呼び出すことを基本として、プログラム全体を組み上げていきます。
手続きを呼び出す際に、引数(読み方は「ひきすう」)と呼ばれる情報を渡すことができます。引数を使って、手続きが行う処理の対象となるデータを指定できます。また、処理の結果を呼び出し元に伝えるために、戻り値という仕組みを使います。
何度か使う処理を1つの手続きにしておけば、それを呼び出すだけで使えるので、同じ処理を何度も記述せずに済みます。この性質は、プログラミング作業の効率向上、保守性の向上につながります。
手続き型プログラミング言語には、C言語や、Fortran、COBOL などがあります。
実際には、一般的には手続き型プログラミング言語に分類されない言語であっても、手続きと呼べるような機能を持っていることが多くあります。たとえば、C++、Java、C# といった言語は、オブジェクト指向プログラミング言語に分類されることが多いですが(それはそれで否定されることもありますが)、メンバ関数(メソッド)と呼ばれる、手続きの性質を含んだ機能があります。
そのため手続きは、非常に多くのプログラミング言語に適用できる考え方であるといえます。一方で、手続きという考え方を基礎としていない、非手続き型プログラミング言語と呼ばれる言語も少数ながら存在します。
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