カーソルを次の区切り位置まで移動させることを意味する制御文字です。
タブ文字には、横方向の動作に関する水平タブと、縦方向の動作に関する垂直タブがあります。方向の違いだけで、考え方は変わりませんが、このページでは水平タブについて説明します。通常、単にタブ文字とか、タブを入れるなどと表現したとき、それは水平タブのことをいっています。
タブ文字が入った文章をテキストエディタなどで表示したときの見た目は、空白にみえます(設定で、空白文字やタブ文字を視認できるようにしている場合は違いがあります)。
タブ文字は、キーボードの「Tab」が刻印されたキー(タブキー)を押すことで入力できます。
スペースキーを押すなどの方法で入力する通常の空白文字との違いは、入る空白の幅(個数)が自動的に決定される点です。タブ文字は、次の区切りとなる位置までを空白で埋めます(こうして空白を入れることを「タブを入れる」と表現することがあります)。
テキストエディタなどでは、区切り位置を決めるために、タブ幅を指定します。タブ幅が「4」であれば、4文字ごとに区切り位置があるとみなされ、4文字分の範囲が埋まるように空白が入ります。
タブ幅 4 で「abTcTd」という文字列(T をタブ文字とします)を表示すると、次のように表示されます(「_」は空白のこと)。
ab__c___d
タブ幅が「8」なら、同じ文字列はこう表示されます。
ab______c_______d
このように、タブ幅の設定によって見た目が大きく変わることに注意が必要です。特に、ほかの人にみせる文書では、タブ幅を明確に伝えるか、タブ文字の使用自体を避ける必要があるかもしれません。
ワープロソフトでは、文字の種類によって幅が異なるフォントを使ったり、一部の文字サイズを変更したりできるため、タブを使って位置を揃えることには意味があります。
タブ文字はあくまで1つの文字です。そのため、さきほどの例でいえば、カーソルが「b」の文字の右側にあるとき、右方向に動かすと、一気に「c」の左側まで移動します。ただし、テキストエディタの種類(あるいは設定)によっては、空白文字が並んでいるかのように振る舞って、見た目上の1文字幅ずつカーソルを移動できることもあります。
タブ文字は、ASCIIコードでは 0x09 に割り当てられています。
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