vscanf | Programming Place Plus C言語編 標準ライブラリのリファレンス

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vscanf関数

概要

標準入力から、変換指定を伴った文字列を受け取る。

ヘッダ

stdio.h

形式

int vscanf(const char* restrict format, va_list args);

引数

format

変換指定を伴った文字列。

args

format に含まれている変換指定子に対応した、可変個引数リスト。

戻り値

変換を1つも行えないまま入力エラーが起きた場合は、EOF を返す。その他の場合には、正常に代入を行えた個数を返す。

詳細

引数… が va_list に変わっていること以外は、scanf関数と同様であり、同じ機能を持つ。
変換指定の詳細については、scanf関数を参照。

注意

第2引数に渡す va_list型のオブジェクトは、事前に va_start による初期化が必要である。

必要な個数の実引数が指定されていない場合の動作は未定義。余分に指定されている場合には、評価は行われるが、vscanf関数としては無視する。

この関数は内部で va_argマクロを呼び出すため、関数から戻った後の args の状態は不定である。

使用例
#include <stdio.h>
#include <stdarg.h>
#include <assert.h>

static void checked_input(int count, const char* format, ...)
{
    va_list args;

    va_start(args, format);
    if (vscanf(format, args) != count) {
        assert("vscanf error");
    }
    va_end(args);
}

int main(void)
{
    int num;
    double f;

    checked_input(2, "%d %lf", &num, &f);
    printf("%d %lf\n", num, f);
}

実行結果:

10 5.5
10 5.500000
関連

任意のストリームに対して同様の変換指定を行い入力を受け取るには、fscanf関数を使う。対象が文字の配列の場合は、sscanf関数を使う。
va_list の代わりに、… を用いたバージョンとして、scanf関数がある。
また、ワイド文字に対応した vwscanf関数がある。

解説章

第52章


参考リンク 🔗

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更新履歴 🔗

 全体的に文章を見直し修正。

 C言語編全体で表記を統一するため、「フォーマット指定」を「変換指定」に改めた。

 新規作成。



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