機能ごとに別個につくられたソースコードを、それぞれ別々にコンパイルすることです。
理屈上は、プログラムを構成するすべてのソースコードを、1つのソースファイルに集めて書くことは可能であり、そうであればコンパイルは1回で済みます。
学習のために書くプログラムのような、ごく小さいプログラムであればこれでも問題ないのですが、ある程度の規模になってくると難しくなってきます。長大なソースファイルになるので、プログラマーが把握しづらくなり、コーディングが非常に難しくなります。また、ソースコードが巨大になりすぎると、コンパイラの性能上の限界に到達してしまい、コンパイル不可能な状態に陥ることもあります。
そのため現在では、分割コンパイルの手法を採ることが一般的です。ソースファイルを複数個に分けてコンパイルして、複数個のオブジェクトファイルを生成した後、リンカによって結合(リンク)させて、実行可能ファイルを生成するという方法を採ります。
C言語や C++ では、ソースコードを、拡張子 .c や .cpp などで表されるソースファイルと、拡張子 .h などで表されるヘッダファイルに分けて記述し、ソースファイルを別個にコンパイルするのが一般的です。
なお、統合開発環境(IDE)を使っている場合、ビルドと呼ばれる操作によって、分割コンパイルとリンクの過程を自動的に行ってくれます。
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