ソースコード内で、データを記憶しておくためのメインメモリの領域に名前(識別子)をつけたものです。
変数を使うと、データを記憶しておいて、ソースコード内の別の箇所で使用できます。たとえば、そのデータが多くの計算によって導き出されたものであれば、1度だけその計算を行い、結果を記憶しておけば、2度目以降は結果を直接使えるため、効率的になります。
変数の名前(変数名)は、使用しているプログラミング言語の制約の中で自由に付けられますが、各データを区別できるように、重複した名前は付けられないのが普通です。ただし、その変数を使用できるソースコード上の範囲を制御する機能をもつ言語もあり、その範囲が重なり合わなければ、同じ名前が使えます。そのような範囲をスコープといいます。
プログラミング言語によりますが、変数を使うときには、まず宣言という行為を行います。宣言は、どのような名前の変数を使うのかを書き示すことです。
言語によっては、宣言のときに、型(データ型)の指定を行います。型とは、どのような種類のデータを扱うのかを制限するものです。たとえば、整数だけを扱うだとか、文字だけを扱うだとかという制限を与えることができ、間違った種類のデータを使っていることをコンパイラなどが検出できるようになります。間違いを警告やエラーの形でプログラマーに報告できるため、正しいプログラムを書く助けになります。
変数が表しているデータのことを、その変数の値(あたい)と呼びます。値は、宣言の際に与えたり、後から代入という行為によって与えることができます。値を何ももっていなかった変数に値を与えることを初期化といいます。
C言語の変数は、次のように宣言してから使います。
int score;
この場合、「int」が型を表しており、整数のデータだけを扱えるように制限していることになります。変数名は score です。
C言語では、初期化を行わないと、変数が値を何ももっていない不定な状態になります。この状態のままデータを使おうとすると、何が起こるか分からない危険なプログラムになってしまいます。これは、C言語プログラムで起こりがちな代表的なバグの1つです。
宣言と同時に値を与えることができます。
int score = 80;
宣言済みの変数 score に対する 代入を次のように行えます。
= 100; score
次のプログラムは、変数 score の値を出力しています。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
int score = 80;
( "%d\n", score );
printf
return 0;
}
実行結果:
80
C言語の変数に関する詳しい解説は、C言語編第3章にあります。
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