あるデータについて説明する付加的なデータ(メタデータ)のこと、あるいはそういったデータを記述する仕組みのことです。
「注釈」とか「注記」といった意味の英単語で、IT関連では、プログラミングの分野で使われることが多い用語です。プログラミング以外の場面では、タギング(タグ付け)と同様の意味で使うことがあります。
プログラミングにおけるアノテーションは、ソースコード内に登場する関数や変数、型などに対して、補足的な情報を記述するために使われます。ただし、アノテーションが使えるかどうかは、主にプログラミング言語の種類によります(コンパイラが独自の機能として備えている場合もあります)。Java がアノテーションと呼ばれる機能をもっているほか、C++ や C# などの言語にも属性と呼ばれる同様の機能があります。
アノテーションによる補足情報は、プログラマーから処理系に対する伝達事項であり、処理系はその内容に合わせて動作を切り替えます。具体例として、「このメソッドはオーバーライドされたものである(だから、仮引数が一致していないなどの問題があればコンパイルエラーとせよ)」「この関数は古いものであり非推奨である(だから、使おうとしたら警告せよ)」といったものがあります。また、リフレクションの機能を使って、属性にアクセスできる場合もあります。
なお、プログラマーからプログラマーに対する補足情報としてコメントという機能がありますが、これも一種のアノテーションと捉える考え方もあります。
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