標準出力 | Programming Place Plus　用語集

Ｃ言語の場合

Ｃ言語の標準ライブラリには stdout という定義があり、FILE構造体のオブジェクトを指すポインタになっています。このオブジェクトは、標準出力のストリームに結びつけられていて、fprintf関数などのように、FILE構造体のオブジェクトのポインタを引数に持つ関数に渡して使用できるようになっています。

fprintf(stdout, "test %d\n", value);

実際のところ、標準出力を使うことが分かっているのなら、標準出力専用に特化した標準関数を使うのが普通です。たとえば printf関数は、fprintf関数を標準出力専用にしたものです。

printf("test %d\n", value);

外部のファイルに対して出力を行う場合、fopen関数を使って、FILE構造体のオブジェクトを指すポインタを入手する必要がありますが、stdout はプログラムの実行開始直後に自動的に使用可能な状態が整えられています。

stdout については、Ｃ言語編のリファレンスページを参照してください。また、FILE構造体のオブジェクトを使ったファイル操作の処理については、Ｃ言語編第３９章（およびそれ以降の数章）で解説しています。

C++ の場合

C++ の標準ライブラリには std::basic_ostream というクラステンプレートがあり、そこから作られる std::cout というクラスオブジェクトが定義されています。std::cout を使って、標準出力への出力を行えます。

std::cout << "test " << value << "\n";

C++ の標準出力の概要については、C++編【標準ライブラリ】第２７章を参照してください。