ある目的を果たすために必要な部品となるプログラムをひとまとめにして、他のプログラムから呼び出して使用できるようにしたものです。
ライブラリは、いくつかのソースファイルとして存在する場合と、機械語で記述されたファイル(オブジェクトファイル)になっている場合があります。以下の解説は後者について行っています(前者の例として、当サイトのコードライブラリがあります)。
ライブラリは、それ単体で実行することはできず、他の実行可能ファイルとリンク(結合)して利用します。
ライブラリの形態として2つの形があります。
1つは、実行可能ファイルを作る時点で、その内部にライブラリを含めてしまう方式です。この方式は静的リンクと呼ばれ、この方式でリンクするように設計されたライブラリを静的リンクライブラリと呼びます。静的リンクライブラリを使用する実行可能ファイルは、実行に必要なコードがすべて含まれているので、そのまま単純に実行できます。
もう1つは、実行可能ファイルとライブラリのファイルを別々にしておき、実行可能ファイルの実行時)にリンクする方式です。この方式は動的リンクと呼ばれ、この方式でリンクするように設計されたライブラリを、動的リンクライブラリ(DLL)と呼びます。動的リンクライブラリを使用する実行可能ファイルは、単体では実行できず、あるべき場所にライブラリが存在しないと、リンクに失敗します。リンクに失敗した場合にどうなるかはプログラムの作り次第ですが、エラーになって実行が終了するか、そのライブラリが提供するはずだった機能を使わずに続行することになるでしょう。
大抵の OS やハードウェアなどのプラットフォームには、その機能を使ったプログラムを開発するために必要な(あるいは単に便利な)ライブラリが提供されています。
また、プログラミング言語のレベルとしても、標準規格で定められた(あるいは古くからの慣習として)ライブラリが存在することがあります。これを提供するのは、処理系の提供者の役割であり、通常、コンパイラとともに提供されます。
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